10月の平日、『SOKI ATAMI』に宿泊しました。
前々から旅の計画をすることは少なく、「来週末行けそう」「明日行こう」と宿を予約することが多いため、予約サイトでこちらの宿が出てきたのは初めてでした。急な旅でも平日宿泊だと選択肢が広がります。
穏やかな時間が流れる『SOKI ATAMI(そき あたみ)』の滞在記です。お宿の魅力が伝わることを願って。
公式HPを読む
季節を感じ、土地を味わい、素材を嗜む。
公式HP
あるがままの自分を取り戻す、無為自然に過ごす宿。
洗練された印象のHPとあたたかさのある言葉の中に、「自分をいたわり養生できる滞在を」とあります。
温泉宿滞在時は早めに到着しチェックアウトまでのんびりしているので、「養生できる滞在」に心惹かれました。
食事や温泉の記載は少なめですが、泊まってみたい気持ちを最優先に宿泊を決めました。
和漢を取り入れた食事や香り、楽しみです。
予約サイトの情報を読む
予約前にはクチコミも読みました。知り過ぎないでいこうと思いつつ、子どもがいるので、少しだけ。
客室露天風呂付プレミアムスイート、朝夕食付。予約完了。
宿までのアクセス
熱海駅よりバスで15分+徒歩約5分(HP情報)。
車で東京から熱海サンビーチに行き、砂遊びをしてから宿へ。
到着
正面の駐車場に停め、里庭とレストランテラスを眺めながら入口を入ります。
家族が先にフロントに着いたため、やり取りは聞けませんでしたが、私が到着したタイミングでそのままお部屋へ案内していただきました。
エントランスから続くシックな雰囲気から、モダンな雰囲気のお部屋へ。リビングでチェックイン。
客室露天風呂付プレミアムスイート
テラスへ出ると、露天風呂と熱海湾を見渡す景色が広がります。露天風呂へは洗面室からシャワー室を抜けて出られ、外からの視線も気にならず、青い空のもと温泉に入れます。背の高い切り株椅子があるので、足湯も最高。
公式HPの写真よりも広く感じるお部屋。間取り図に目立たず書かれている書斎スペース。夫は、仕事が捗りそうだから数泊したいと。いいですね、いつか。
定員4名のお部屋でしたので、2つのベッド+ベッドエリアのソファ&リビングのソファをベッドメイクしていただきました。
茶寮
最上階8階に、TEA SALON & BAR があります。17時半L.O.まではウエルカムドリンクとして、緑茶とお菓子(この日は最中でした)をいただけます。テラスに出て空と海と山を眺めながらの時間は、自分をいたわり養生できる滞在のはじまりにぴったり。インテリアや茶器を楽しみながら室内でもくつろげます。
大浴場
室内にシャワーとミストサウナ、室外に露天風呂があります。景観はありませんが空が見えます。写真の掲載が少なかったので狭いのかもと思っていましたが、腰掛けたり腰まで入ったりしやすく機能的なデザインで、ゆっくり過ごせる大浴場でした。女性のみミストサウナがあり、こちらも気持ちよく入れました。
ダイニング・夕食・
おしながきにの副題、秋の養生『辛味』と『潤い』、期待が膨らみます。
食卓の中央に本わさびと鮫皮のわさびおろしがあり、「お好きなお料理に擦ってお召し上がりください」と。さっそくの辛味。お料理がくる前に擦って、まずは香りを楽しみました。
・食前の一汁。
・前菜とまとめるには贅沢な4品。炭火で炙る原始焼の車海老など。
・みぞれ鍋。
・お魚の原始焼。
・お肉の原始焼、静岡野菜の素焼きとともに。添えられていた薬膳七味もとても美味しかったです。
・炊き込み羽釜ご飯、赤だし、香の物。
・甘味。
お酒は各種あり、ワインをいただきました。マリアージュも楽しめます。
ひとことで言うと、シンプルなお料理です。特別なソースや派手な見た目ではありません。しかし、素材を大切に、塩味はしっかりと、丁寧な仕事と焼き。器や盛り付けで癒されます。そしてたくさん食べたのにもたれない。これは家族全員驚きました。身体の中から元気になる食事。美味しかったです。
半個室2つ、半個室小上がり1つ。夕食朝食共、半個室でした。小学生以下の場合はこちらが安心ですね。うるさくしない年齢でも声が大きくなることもあるため、こちらに通していただいてよかったです。小学生の食事は、手巻き寿司・お肉+野菜の素焼き・炊き込みご飯・甘味。すべてが子ども心をくすぐる、喜び溢れるお料理でした。
ダイニング・朝食・
おしながきには、五行説のお話と「五味」、献立とそれぞれの循環について書かれてます。出していただいたものをそのまま食すのではなく、文字で読んで身体に伝えてから食すと、その作用や効能が期待できる、と思っています。「自然の摂理に沿った暮らしを体験するために」との言葉がしっくりとくる朝食の献立でした。
大きな干物はふっくらと身の甘みを感じ、素材とお出汁の旨みがしっかりとわかるお浸しや焚合わせ。サラダや果物、薬膳カレーはハーフブッフェとして身体が欲しているものを好きな量でいただけます。この日はところてんがあり、自分でつくことができました。子どもは初体験。お酢・岩海苔・胡麻をかけたり、黒蜜・きなこをかけたり。日本人だけでなくいろいろな国の方もところてんを楽しんでいました。
サシェ
ロビーでサシェ作りができます。生成布の小袋にスタンプを押して作るオリジナルの袋。そこにヒノキの丸チップを入れます。家に帰ってからも香りを楽しめる、宿を思い出す、とても良い旅のお土産です。
里庭散策
ダイニングのテラスを抜けると里庭に出られます。朝食後、木々やハーブを眺めながらコーヒーを飲みました。ほっとするひととき。満たされたおなかと心地いい風で、笑みがこぼれます。
チェックアウト
タイミング良く、スムーズに済ませることができました。ロビーにたくさんお客様がいたので、手続きに時間がかかるのかと思いましたが、タクシーを待っているご様子でした。お時間お急ぎの場合は、タクシー予約を早めにお願いしておくのがよさそうです。
最後に
今回の滞在記は、写真を載せずに、言葉のみでまとめてみました。
その理由は、朝食後に温泉で入りながらふと考えたことにあります。
公式HPに写真が少ないと感じたけれど、それでも泊まってみたいと思った人に来てもらいたい、ということなのかもしれない。いろいろとわかってから宿に入るよりも、少なめの情報で泊まることができて良かった。発見や驚き、過ごし方のひとつひとつに意識を向ける時間。自分をいたわり養生できる滞在、できた。
ご縁があって、こちらをお読みいただけたこと、嬉しいです。SOKI ATAMI(そき あたみ)
ありがとうございました。
※宿泊先検索について
普段は下記の条件と日程を入れて検索していますが、今回は平日宿泊で検索しました。
・大人3名+小学生1名
・価格上限設定有
・暦の休日&子どもの長期休みに宿泊
追記
この記事を書いた後に知ったこと。
「SOKI ATAMI」を運営しているのは「UDS株式会社」。
こちらは「MUJI HOTEL GONZA」「ONSEN RYOKAN 由縁 新宿」「由縁別邸 代田」も運営している企業でした。
♪